教育営業マンのビジネスblog

教育を売っている。教育ビジネスには、言うまでもなく、二つの軸がある。教育とビジネス。その、「ビジネス」の側面にフォーカスして語るblog。都内在住。

価値観の化けの皮

価値観を知る手法はかなりわかってきた。

⚫︎志望校を聞く
⚫︎兄弟の受験の有無を聞く
⚫︎子どもの現状に対する評価を聞く

その他、相手の言葉で気になったことはさりげなく追求する。

価値観がわかると、それを肯定するタイプの言葉を使えば信頼度合いが増すので便利だ。
しかし、価値観が当方にとって不利であり、かつ確固である場合、面談は困難である。

本日面談したご家庭は、教室の規模に強いこだわりを持っていた。こだわっていたのは主にお母さん。以前通った塾で、大きな塾だったがよくない思いをしたようだ。

これを覆す方法を思いつけなかった。

先生へのこだわり。
それって、規模が大きかったことがよくなかったんですか?
そんな言葉が頭をよぎったが、口に出すタイミングを逸した。

それがいけなかったのか。

いや、そうではない、おそらく。

大中小様々な規模の塾を見たいと言っていた、それはたぶん明確な根拠を持っていたのではない。
お母さんはたぶん、ただ単純に塾を比較検討したかったのだ。
そのバリエーションとして、規模を分けてみようと思い立ったにすぎない。いわば、思いつき、だ。

つまり、いつもと同じように、ほかを見る必要がないと思わせる面談を目指せば、それを実行できれば、即入できたのだ。

お母さんの、規模に関する言及があまりに多かったため、それが重要な価値観であると思い込んでしまった。

話しながら、頭は回転していたか?
真意を探ることはできていたか?
わからないことを率直に尋ねる質問を繰り出せたか?
主体的であったか?