人の話を聴くということにはお金をもらうだけの価値がある 阿川佐和子「聞く力」
数々のインタビューを繰り返した筆者の経験が、成功譚や失敗談とともに語られる。本当に自信がなさそうにすら思える語り口が、謙虚で心地よい。
インタビューを題材に聞くということの技術について書いたこの本は、私たちの面談という仕事に生かせることをたくさん語ってくれた。
とりわけ私が重要に思ったことは、準備はするし質問の項目も考えるが、質問リスト通りに話すのはよくない、ということだ。
会話はナマモノ。ライブだ。
きちんとキャッチボールを行ったほうが、相手のテンションもあがる。テンションが、契約に甚大な影響を与えることは、語るまでもない。
読んでよかった本であった。