現場の価値を忘れない
現場で現場の仕事をしながら、現場発信の広告で現場で生まれた顧客価値を提供し続ける。
というのが私の決意だった。
が、会社の辞令により、広告の部署に異動になってしまった。
周囲からは、「栄転ですね」と言われる。
現場から本社への異動は、一般にはそう見えるのだろう。
私自身は、子どもが好きで、営業という仕事に誇りを持っていたので、この異動には悔しい思いがある。
また、定量的なデータからは見つけられない広告手法を、現場で生み出してきた自負がある。
逆に言うと、マーケティング的な発想から広告戦略を考えたことがないということでもある。
データを分析し、マスで全社の戦略を練るという仕事が自分にできるであろうか。不安はある。
しかし、現場で感じた、「こんな広告戦略だったらいいのに」を実現するチャンスでもある。
現場の価値を忘れない。
それができれば、私が働く場所が現場でなくても、私のやりたかったことは実現できるはずだ。